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ロング グッドバイ

とある昼下がり、まだ高校生だった私にたまたまその日家にいた父が新聞のTV欄を
手に私に言った。「ゆっき~、この番組面白そうじゃないか」それは15時くらいから
2時間ドラマを再放送しているもので当時は今よりTV界の規制も緩かったのか、
わりとセクシーシーンのあるものも放送していた(昼間なのに)そのドラマのサブタイトルは「昼下がりの団地妻レイ○」とかいうもので、私は「本当だ!見なきゃ」といい、
2人は正座して観た(姉もいた気がした。そして呆れていた)観終わって一言、「思ったほどやらしくなかった」という感想まで一致していた。そりゃそうだ普通のドラマだもの。
タイトルがすごすぎただけである。しかし、その時「DNA」同士がぱちーんとハイタッチしているような気が、した。普段そういう話をオープンにする家でもなかった。話す事といえばごくごく普通の話題。でも、その瞬間だけはなぜか、通じ合った。それ以来、そういう事はなかったと思う。

先日、そんな父が他界した。
嫌だと思う事は多々あったけど、もう楽しかった思い出しか浮かばない。
                           (それが↑ってどうなのか)

子供がいるって何か意味があるのだろうか。子孫を残す事だとはわかっているけど、
そんなスケールのでかい事はぼんやりとしか想像出来ず、最近になってああ、そういう事なんだと気付く。私のエロと文章を書くのをこよなく愛する特徴はきっと父から受け継いだもの。もう一人の中に、自分がいる。それはつまり死んでいるけど生きている(怖いか)
考えてみればすごい事かもしれない。今の私には残せるものってないなあ。そう思うと
父が羨ましくもある。もう一つ、入院中から、他界してからも、家族や友人、周りの人の温かさや助けに触れる機会が多くあった。それは彼の最後のプレゼントなのかもしれない。

最期を診てくれた女医さん(ご臨終ですとか言ってくれる人ね)の目に涙が浮かんでいた。
しかも若くて美人。最期までラッキーなんてそんなところも羨ましい。

父よ。

父よ、私はここにいる。(そしてきっと変なトラバも張られている。前半の文章のせいで)


nanaさんが気持ちとリンクするような素敵な写真を撮っていたので↓ぜひ♪
写っているのはゆっき~親子じゃないので念のため。

ずっと一緒にいよう
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by ryokoubato | 2007-03-23 23:29 | ドキュメンタリー