カテゴリ:ライフログ( 3 )

キャンDキャンD-フェロモン女とヒールな彼-

かつて昭和な乙女心をわしづかみにした正統派少女マンガ「キャンディ・キャンディ」
(画:いがらしゆみこ 原作:水木杏子)。アメリカ・イギリスを舞台に、孤児院出身の
少女が送る波乱万丈な人生を描いた大作だ。不幸な境遇や次々と襲い来る運命のいたずらにもめげず、持ち前の明るさと根性で人生を切り開いていくキャンディ(そばかすがチャームポイント)、そんな彼女を支え、見守るのがイケメンな男子チームの方々。

おぼっちゃまなアンソニー、フレンドリーなステア、穏やかなアーチ、ちょっと不良なテリィ。後にウィリアム王子様(キャンディの人生に多大な影響を与えたお方)と判明する、自然と動物を愛するアルバートさんと、キャラも様々でさながらメンズカタログのよう。女子のあらゆる好みのタイプに対応するバリエの豊かさで、「私は誰々派」とかいう盛り上がる話題作りに一役買い、そこもヒットの一因を担ったのかもしれない。

しかしそんな中でひときわ輝いていた(私の中で)のが悪役のニール。キャンディがもらわれ、やってきた家の子供で、姉のイライザと共に、陰湿ないじめをキャンディに対し行う。この人、大人になってからチンピラにからまれているところをキャンディに助けられたのをきっかけに、彼女に惚れてしまう(もちろん相手にされず)のだ。部屋に閉じ込めてキャンディに無理矢理キスをしようとするのだがひっかかれたりして。そんなシーンにどきどきしていた子供心、別に「何だかんだ言っても俺のこと好きなんだろ?」系Sが好きというわけではない(たぶん)。

彼の魅力はこの「ダメさ」にある。キャンディとアルバートさんが同居しているアパートのまわりを嫉妬してうろついたり、強引に婚約披露パーティーを開いてみんなの前で振られたり。そんな「残念な感じの人」具合が、周りにいる昔の少女漫画ならではの「人間出来すぎ」な男性陣に比べ妙に人間くさくて、つるっとした2次元の中で彼だけ3次元で浮き出してくるかのよう。(ちなみにテリィもかなりダメな時期があるけど、なんだかんだ言って格好良い生き様なので)ヒーローものなどでも完璧な主人公より悪役の方にシンパシーを感じる人も多いらしいが、そんな理由なのだろうか?

そんなわけで悪役すら夢中にさせてしまうキャンディ。考えてみれば主要な登場男性はほぼ全員キャンディに惚れている。鼻ペチャで「容姿端麗」という設定ではないみたいなのに、恐るべし・・・。彼女の前向きな明るさと素直な性格にきっとみんな惹かれたのだわ、と子供心に思っていたが、大人になって考えるとそれだけでこんなに大勢にモテるとは無理があるのではと、ちょっとわかる。あの頃は「フェロモン」なんて言葉知らなかったなあ。と少しばかり甘酸っぱい思いに身を浸してみた。

キャンディ・キャンディ (1) 講談社コミックスなかよし (222巻)

いがらし ゆみこ / 講談社


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by ryokoubato | 2010-03-09 23:49 | ライフログ

ピクトさんの本

「あなたも必ず見たことがある、あの可哀想な人」というキャッチに惹かれ、思わず
購入してしまった一冊。
緑色の非常口に向かって走ってるあの人、と言えばおわかりだろうか。
「危険!注意」と書かれた標識などですべったり頭を打ったり、とにかく常に
危険な目に遭っているあの人が「ピクトさん」だとは。そしてそれを研究している
「日本ピクトさん学会」なんてのがあろうとは。さらにピクトさんをリスペクトし、
研究している人を「ピクティスト」と呼ぶとは。人生知らない事だらけだ。

ピクトさんにも種類があって、転倒系、頭打ち系(エスカレーターとかでよく見る)
落下系、かけこみ系(非常口などがそれ)などたくさんあって、落下系が最も危険を伴う
という意味で「ピクトさんの中でもエリート」らしい。(逆につまづき系は危険度が低いので身分が低いらしい)日頃注意を払って観察していないので気付かなかった。世の中には
実にたくさんのピクトさんがいらっしゃるのね。その活躍は世界に及び、時にフィンランドで転倒、時にスペインで電車とホームの間に挟まれ、時にノルウェーで重機に挟まれていた。身を持って私達に危険を知らせる。それは立派な「職業」として、スタントマン
ばりに体を張り、そのキレはどんなリアクション芸人も寄せ付けない。実に感動した。

そんな世界各国のピクトさんビジュアルをより一層際立たせているのが、作者(会長)の
コメントなりミニコラム。これがかなり面白く、豊富な語彙と半端なくセンスいい
文章表現、でも作者紹介は「日本ピクトさん学会会長」とだけ(笑)一体何者なんだろうと調べたらコピーライターの方だそうで。

これを見れば無機質かのように見えたあの人影も、哀愁漂う、人格を持った愛おしい存在
として、街に点在する彼らを意識して探してみようという気になる。何人のピクトさんにこれから出会えるのか実に楽しみだ。

ピクトさんの本
内海 慶一 / / ビー・エヌ・エヌ新社
ISBN : 4861005043
スコア選択: ※※※※※

HPが本になったものらしいのですが、元ネタのHPも面白いです

日本ピクトさん学会
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by ryokoubato | 2007-05-11 14:53 | ライフログ

世界のホットドリンク

カクテル本好き、そしてお茶好きとして思わず手に取ってしまった、一冊の本。世界の暖かい飲み物について集めた写真、レシピやそのドリンクに関するプチエピソードなども載っている。インドのチャイ、ベトナムのベトナムコーヒーなどは有名だが、羊などから出来たバターを入れるチベットのバター茶、牛乳とミントの葉とココアパウダーを一緒に煮るオランダのミントコーヒーなど、「こんなのもあるんだ!」と新たな発見があり楽しい。もちろん我らがjapanese tea、煎茶や甘酒、しょうが湯や卵酒など載っている。

世界ではコーヒーにもガンガンお酒類を入れて飲んでいる国が多いのでやはりカクテルに通じるものがある。それどころか生クリームやらアイスやら卵やら、カロリー高そうな「逆デトックス」かよ、と思うものばかり入れているようだが、どれも美味しそうー。思わず作りたくなってしまう。そこで作ってみた。ベルギーの猫のぬいぐるみを人々で取り合う「ネコ祭り」、そんな時に作って飲むカフェ・ド・ベルジク、(見た目はほぼカプチーノだが)バニラアイス山盛り2杯、メレンゲにホイップを混ぜたものにコーヒーをそそぐ。メレンゲ好きにお薦めの優しい味だ。ス○ーバックスあたりからぜひ出して欲しいものだ。あれはシアトルか。


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まだまだ寒いこの時期、自販機にも「あったかーい」の割合が多い。そんな季節に
読んでるだけで心の中がホカホカする。海外などほとんど行った事ない私だが、ちょっとした旅行気分で読めた。世界の料理、世界のお酒は注目されていたけどこういうのは
なかったので嬉しい。各国の人の茶に関するミニコラム、最後の方にちょっとだけ「世界のお茶うけ」も出ています。たまにはいつものコーヒー、紅茶を離れて世界のカフェにトリップ。

「世界のホットドリンク Hot Drinks around the World」
発行:プチプラパブリッシング 定価1.680円 
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by ryokoubato | 2006-01-17 22:54 | ライフログ