2007年 05月 11日 ( 1 )

ピクトさんの本

「あなたも必ず見たことがある、あの可哀想な人」というキャッチに惹かれ、思わず
購入してしまった一冊。
緑色の非常口に向かって走ってるあの人、と言えばおわかりだろうか。
「危険!注意」と書かれた標識などですべったり頭を打ったり、とにかく常に
危険な目に遭っているあの人が「ピクトさん」だとは。そしてそれを研究している
「日本ピクトさん学会」なんてのがあろうとは。さらにピクトさんをリスペクトし、
研究している人を「ピクティスト」と呼ぶとは。人生知らない事だらけだ。

ピクトさんにも種類があって、転倒系、頭打ち系(エスカレーターとかでよく見る)
落下系、かけこみ系(非常口などがそれ)などたくさんあって、落下系が最も危険を伴う
という意味で「ピクトさんの中でもエリート」らしい。(逆につまづき系は危険度が低いので身分が低いらしい)日頃注意を払って観察していないので気付かなかった。世の中には
実にたくさんのピクトさんがいらっしゃるのね。その活躍は世界に及び、時にフィンランドで転倒、時にスペインで電車とホームの間に挟まれ、時にノルウェーで重機に挟まれていた。身を持って私達に危険を知らせる。それは立派な「職業」として、スタントマン
ばりに体を張り、そのキレはどんなリアクション芸人も寄せ付けない。実に感動した。

そんな世界各国のピクトさんビジュアルをより一層際立たせているのが、作者(会長)の
コメントなりミニコラム。これがかなり面白く、豊富な語彙と半端なくセンスいい
文章表現、でも作者紹介は「日本ピクトさん学会会長」とだけ(笑)一体何者なんだろうと調べたらコピーライターの方だそうで。

これを見れば無機質かのように見えたあの人影も、哀愁漂う、人格を持った愛おしい存在
として、街に点在する彼らを意識して探してみようという気になる。何人のピクトさんにこれから出会えるのか実に楽しみだ。

ピクトさんの本
内海 慶一 / / ビー・エヌ・エヌ新社
ISBN : 4861005043
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HPが本になったものらしいのですが、元ネタのHPも面白いです

日本ピクトさん学会
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by ryokoubato | 2007-05-11 14:53 | ライフログ