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バーバー吉野レビュー

舞台は小さな田舎町、そこでは昔からある風習があった。
男の子供は皆同じ髪型(劇中で出て来るセリフには「フランシスコザビエル」みたいな髪型)、通称「吉野刈り」に統一するというもの。男の子達は何の疑問もなく過ごしているが、ある日東京からオシャレな髪型の格好いい転校生がやって来る。女の子にはもちろんモテモテ、町の男の子は反感を抱くが、吉野刈りにしようとする大人達に抵抗し自分の主張を貫く転校生を次第に理解しようとするようになり…。

町には床屋は一件のみ、主人公の(もたいまさこ演じる)母の店である。彼女もまた
吉野刈りに執着する一人であり、何とか吉野刈りを廃止に持ち込もうとする子供達に
とって、大きな壁となっている。もたいまさこがはさみを振り回して子供を追いかける
シーンは忘れられない^^;
伝統とは何か、本当に守るべきものは何なのか、というテーマを軸に、「吉野刈り」
を改めて見直す事により、子供達は少し成長する。「髪型」一つでここまで話を広げられるとは。加えて「道ばたに落ちていたエロ本」「登り棒が気持ちいい」「好きな子の
立て笛の匂いを嗅ぐ」など、小学生男子のあるあるネタ満載で、てっきり男の監督さん
かと思いきや新鋭女性監督作品だとか。しっかりしたストーリーの中に散りばめられた力の抜けた笑いが独特で良いです。年末年始、レンタル何にしよう、という時などに、
ご参考までにどうぞ。

バーバー吉野
by ryokoubato | 2005-12-27 23:56
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